新型コロナウィルスに関するお知らせ

【新型コロナウイルス陽性者の発生について】 謹啓 猛暑の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より当院の運営に関しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度、7月13日時点で、入院患者様数7名と当院の病棟職員8名が新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明いたしました。管轄の保健所にも相談の上、現在も… 続きを読む>

熊本県内でカンピロバクター腸炎が急増

熊本県内でカンピロバクター腸炎が急増  鶏肉などに含まれる「カンピロバクター」を原因とする食中毒が熊本県内で増えています。昨年は過去10年間で最多の8件。今年も6月末時点で既に5件が発生しており最多ペースで推移しています。市保健所によると件数増の原因は不明と言っていますが、コロナ感染が減少して外食の機会が増えたことも要因の一つでしょう。 … 続きを読む>

アニサキス急増中

アニサキス急増中  全国各地でアニサキス食中毒が激増しています。ここ数年でその数は一気に増え、5年前からは食中毒の原因のワースト1位にもなっています。厚生労働省の速報によると今年はさらに激増し、すでに124件のアニサキス食中毒が発生しています(2022年6月8日時点)。なぜ近年増加しているのでしょうか? アニサキスは、幼虫(体長2~3センチ)が魚介類… 続きを読む>

オミクロン株は弱毒ウィルスではありません

オミクロン株は弱毒ウイルスではありません  厳しい入国制限、マスク着用の義務などを実施した香港、韓国、シンガポール、ニュージーランドなどは、これまで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数と死亡者数が欧米に比べて格段に少ない国とされてきました。しかし、オミクロン株出現後にそれらの国で軒並み大規模な感染拡大が起き、新規患者数で欧米を上回ると… 続きを読む>

今後、感染症の増加が予想されます

今後、感染症の増加が予想されます  2020年4月に発出されたCOVID-19 緊急事態宣言下で、私たちはコロナ対策として接触感染、飛沫感染をやってきました。当初、空気感染はないと言われていましたが、最近、エアゾル感染の可能性も言われており換気にも注意しております。そのおかげでコロナ以外の感染症が激減していると言われています。 文献1)… 続きを読む>

野良猫対策でトキソプラズマ減少を

野良猫対策でトキソプラズマ減少を はじめにトキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)と呼ばれる原虫によって引き起こされる感染症の一種です。世界人口の約3人に1人、日本でも約5人に1人が感染しているという広く蔓延している感染症です。トキソプラズマはネコやヒトなど、さまざまな動物に感染性を示すことが知られています。ヒトへの… 続きを読む>

待たれる抗サイトメガロウイルスワクチン

待たれる抗サイトメガロウイルスワクチン  新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は大半が軽症で自然経過しますが、ごく一部の人が重症化し時には死亡することもある感染症です。そこでこの厄介な感染症の症状の個人差や年齢差について、研究が続けられています。COVID-19では、高齢者が重症化しやすいことから加齢によるリスクファクターがあると考えら… 続きを読む>

原因不明の子供の肝炎。アデノウイルス?

原因不明の子供の肝炎。アデノウイルス?  原因不明の子供の肝炎が欧州で問題となっています。2022年4月23日、世界保健機関(WHO)は、4月上旬以降に169件の症例を確認し、「少なくとも子ども1人の死亡が報告されている」と発表しました。これまでのところ、この肝炎は欧州11カ国とアメリカの2つの州で確認されています。最も多いのがイギリスの114件で、… 続きを読む>

誤嚥性肺炎で嫌気性菌は意外と少ない

誤嚥性肺炎で嫌気性菌は意外と少ない  肺炎は社会の高齢化を反映してその死亡者数は徐々に増加し、2011 年に初めて本邦の死亡原因の第 3位となりました。肺炎による死亡者の 95% 以上が 65 歳以上の高齢者で、入院を要する肺炎患者のうち、60 歳代では約 50% が誤嚥性肺炎で、さらに、年代が上昇するごとにその割合は上昇すると報告されています。高齢… 続きを読む>

動物の出産に関連して発熱!!―ブルセラ症―

動物の出産に関連して発熱!!―ブルセラ症―    ブルセラ症(Brucellosis)は、ブルセラ属菌(Brucella spp.)により引き起こされる世界的に重要な人獣共通感染症です。食料や社会・経済面で動物への依存が強い国や地域、家畜衛生対策が進んでいない地域で非常に多くの患者・患畜が発生しており、世界中で年間 50 万人を超える家畜ブルセ… 続きを読む>

現代人はほぼ全ての人がビタミンDを摂取すべき

現代人はほぼ全ての人がビタミンDを摂取すべき  ビタミンDは油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」の一つです。化学的には植物性の「ビタミンD2」と動物性の「ビタミンD3」に分けられます。ビタミンDは食品から摂取するほか、身体の中で合成することでも供給されます。動物の皮膚では紫外線を浴びることでビタミンD3が合成されます。そのため日光に当たる機会が少ない人は… 続きを読む>

動物の出産に関連して発熱!!―Q熱―

動物の出産に関連して発熱!!―Q熱―  あるキーワードやエピソードで特有な感染症を想起すべきことがあります。それに気づかないと診断に遠回りをすることがあります。 動物の出産~流産に立ち会ったのがきっかけで発熱をした、という患者さんの訴えで思い浮かぶ感染症が二つあります。Q熱(コクシエラ症)とブルセラ症です。今回はQ熱に関して調べてみました。 Q熱は、… 続きを読む>

致死的上気道炎-メトロニダゾールを使用?ー

致死的上気道炎-メトロニダゾールを使用?ー  急性咽頭炎(上気道炎)はその起炎微生物として大半がウイルスおよび、ごく少数が細菌と考えられています。しかし,この 2つの起炎微生物を局所所見のみで的確に鑑別するのは実際には困難で、A 群 β 溶血性連鎖球菌(以下 A 群 β溶連菌)迅速抗原検査または細菌培養検査の結果あるいは血液生化学検査の結果をもとに鑑… 続きを読む>

5歳からの新型コロナワクチン接種開始

5歳からの新型コロナワクチン接種開始  新型コロナウイルスワクチンの接種について厚生労働省は5歳から11歳までの子どもも対象に加えることを正式に承認しました。子どもへの接種をめぐっては去年5月に接種の対象が12歳以上になり、11月には5歳から11歳までも対象に加えるようファイザーから承認の申請が行われました。厚生労働省は12022年1月20日夜、専門… 続きを読む>

コロナワクチン後に帯状疱疹が増える??

コロナワクチン後に帯状疱疹が増える??  2021年に入ってから、皮膚科では帯状疱疹にかかる人が多くなっているとSNSで言われています。その原因はコロナ発症で体力が落ちることは十分に考えられますし、コロナ禍でストレスが増えた人は多いでしょう。外出制限や在宅勤務で運動量が減れば体も弱り抵抗力が低下する可能性もあります。また、また子供や孫との接触を避ける… 続きを読む>