増加している感染性心内膜炎の診断

増加している感染性心内膜炎の診断  感染性心内膜炎は,疾患名としてはよく知られていますが、診断は必ずしも容易ではなく、しばしば不明熱として扱われ、適格な診断と手術を含む治療が遅滞なく行われなければ合併症により死亡する、“致死的疾患”です。感染性心内膜炎の死亡率は高く、20%を超えるという報告もあります1)。死亡率が高い原因のひとつとして診断が遅れるこ… 続きを読む>

上部消化管内視鏡検査による糞線虫症診断

上部消化管内視鏡検査による糞線虫症診断  近年、医学の発達とともに免疫抑制療法が多く行われるようになり、潜伏していた感染症が再燃して重症化する再活性化が問題となっています。特に B型肝炎ウイルスなどがその代表です。再活性化はウイルスのみならず細菌でも当然起こり得るもので医療従事者は常時注意しています。結核や弱毒菌感染などです。しかし、意外に忘れられて… 続きを読む>

風邪の後の咳が止まらないー感染後遷延性咳嗽

風邪の後の咳が止まらないー感染後遷延性咳嗽  咳は、急性上気道炎・気管支炎や、それらが治癒した後に咳だけが残る感染後咳嗽、タバコ気管支炎、ACE(angiotensin-converting enzyme阻害薬の副作用等、身近な原因で生じる極めてありふれた症状です。喘息を有しない成人一般住民の約10%が3週以上続く咳を有しており、患者の診療所受診動機… 続きを読む>

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が人から人へ感染

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が人から人へ感染  マダニを通じて感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が人から人へ感染したケースを国内で初めて確認した、と国立感染症研究所が19日発表しました。発表によると、人から感染したのは20代の男性医師。2023年4月にSFTSと診断された90代男性の診療を担当し、この患者が死亡後にカテーテルを外すな… 続きを読む>

麻疹(はしか)が国内でも流行か?

麻疹(はしか)が国内でも流行か?  世界的に流行している麻疹について、国内でも感染が広がる懸念が強まってきました。3月11日には東京都内で20代女性の感染が確認され、東京都や厚生労働省はワクチン接種による予防を呼び掛けています。世界保健機関(WHO)は2月20日、世界の半数以上の国々が今年の流行リスクに直面しており、緊急に予防対策を講じるよう警告して… 続きを読む>

狂犬病清浄国の我が国での狂犬病対策

狂犬病清浄国の我が国での狂犬病対策  飼い犬に年1回定められている、狂犬病の予防接種率が低迷しています。厚生労働省の統計では30年前にほぼ100%だったのが、近年は約7割に減っています。国内で60年以上発生がないことによる油断などが背景にあるとみられ、専門家の「狂犬病の怖さが伝わっていない」との懸念が報道されました(2024年02月26日(月) 共同… 続きを読む>

腟トリコモナスとマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出が可能になりました

腟トリコモナスとマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出が可能になりました  尿道炎は男性の性感染症のなかで、もっとも頻度の高い疾患です。尿道炎は従来より、淋菌の有無により淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎(non-gonococcal urethritis: NGU)に分類されてきました。NGUには数多くの微生物が関与している可能性がありますが、このなか… 続きを読む>

中国の春節で日本のマイコプラズマ肺炎が増える?

中国の春節で日本のマイコプラズマ肺炎が増える?  世界保健機関(WHO)は2023年11月23日23日、中国北部で子供の肺炎が増加しているとして、中国の保健当局と協議しました。既知の病原体による肺炎が原因とみられ、WHOは現時点で「中国への渡航や貿易の制限は不要」としています。中国の発表によると、マイコプラズマ(M. pneumoniae)肺炎やイン… 続きを読む>

インフルエンザのAI診断のnodocaの実力は?

インフルエンザのAI診断のnodocaの実力は?  インフルエンザも新型コロナ感染症も増加しています。インフルエンザは新型コロナに比較すると安価で有効な治療薬があるので診断価値は高いものと思われます。 インフルエンザの診断は最近では迅速診断が常識になり、患者さんの方から検査を希望されることもあります。しかし、インフルエンザ流行時の迅速検査の意義につ… 続きを読む>

感染症との鑑別が困難な石灰沈着性頸長筋腱炎

感染症との鑑別が困難な石灰沈着性頸長筋腱炎  30 〜 60 歳で生来健康なひとが、突然急激な頸部痛、頸部運動制限、嚥下痛や咽頭痛などが出現したら通常は重症の細菌性上気道感染症(咽後膿瘍など)を想起するでしょう。しかも白血球増多やCRP上昇を伴っていたら緊急入院、咽頭部の穿刺、抗生剤の投与などが行われるでしょう。しかし感染症ではない病気があります。石… 続きを読む>

新しい性感染症予防 Doxy PEP とは

新しい性感染症予防 Doxy PEP とは  アメリカではHIV(Human Immunodeficiency Virus/ヒト免疫不全ウイルス)の感染を予防する薬が承認されていて、この薬を使用することでHIVの感染を80〜90%程度と高い確率で予防できます。HIVの感染を予防する治療には大きく分けて2種類あり、HIV感染の恐れがある行為の前に感染を… 続きを読む>

歯周病が動脈硬化の原因になる!

歯周病が動脈硬化の原因になる!  疫学的研究から歯周炎は単に口腔内の病変にとどまらず、全身に影響を及ぼす可能性が示唆され、中でも動脈硬化性疾患との関連について数多く報告されてきました。動脈硬化症は動脈壁にコレステロールエステルが沈着するアテローム形成により血管の組織的変と機能低下を生じさせるもので、冠動脈におけるアテローム形成は、心筋への酸素や栄養素… 続きを読む>

増加しつつあるコリネバクテリウム気道感染症

増加しつつあるコリネバクテリウム気道感染症  コリネバクテリウム(Corynebacterium)属菌は80数菌種も分類されています。ジフテリア菌(C.diphtheriae)やアルサレンス菌(C. ulcerans)のように毒素を産生し人に強い感染症をおこすものから、C.glutamicumのようにアミノ酸発酵に利用される菌まで幅広い菌種があります… 続きを読む>

成人に対するRSウイルス
ワクチンが承認されました

成人に対するRSウイルスワクチンが承認されました  60歳以上を対象としたRSウイルスワクチン「アレックスビー筋注用」の製造販売承認が認められました。国内初のRSウイルスによる感染症を予防する60歳以上の成人向けワクチンが誕生したのです。RSウイルス感染症は、秋から冬にかけて流行する鼻汁等の上気道炎症を初発とする風邪症候群にはじまり、時に重症化し、乳… 続きを読む>