インフルエンザのAI診断のnodocaの実力は?

インフルエンザのAI診断のnodocaの実力は?  インフルエンザも新型コロナ感染症も増加しています。インフルエンザは新型コロナに比較すると安価で有効な治療薬があるので診断価値は高いものと思われます。 インフルエンザの診断は最近では迅速診断が常識になり、患者さんの方から検査を希望されることもあります。しかし、インフルエンザ流行時の迅速検査の意義につ… 続きを読む>

感染症との鑑別が困難な石灰沈着性頸長筋腱炎

感染症との鑑別が困難な石灰沈着性頸長筋腱炎  30 〜 60 歳で生来健康なひとが、突然急激な頸部痛、頸部運動制限、嚥下痛や咽頭痛などが出現したら通常は重症の細菌性上気道感染症(咽後膿瘍など)を想起するでしょう。しかも白血球増多やCRP上昇を伴っていたら緊急入院、咽頭部の穿刺、抗生剤の投与などが行われるでしょう。しかし感染症ではない病気があります。石… 続きを読む>

新しい性感染症予防 Doxy PEP とは

新しい性感染症予防 Doxy PEP とは  アメリカではHIV(Human Immunodeficiency Virus/ヒト免疫不全ウイルス)の感染を予防する薬が承認されていて、この薬を使用することでHIVの感染を80〜90%程度と高い確率で予防できます。HIVの感染を予防する治療には大きく分けて2種類あり、HIV感染の恐れがある行為の前に感染を… 続きを読む>

歯周病が動脈硬化の原因になる!

歯周病が動脈硬化の原因になる!  疫学的研究から歯周炎は単に口腔内の病変にとどまらず、全身に影響を及ぼす可能性が示唆され、中でも動脈硬化性疾患との関連について数多く報告されてきました。動脈硬化症は動脈壁にコレステロールエステルが沈着するアテローム形成により血管の組織的変と機能低下を生じさせるもので、冠動脈におけるアテローム形成は、心筋への酸素や栄養素… 続きを読む>

増加しつつあるコリネバクテリウム気道感染症

増加しつつあるコリネバクテリウム気道感染症  コリネバクテリウム(Corynebacterium)属菌は80数菌種も分類されています。ジフテリア菌(C.diphtheriae)やアルサレンス菌(C. ulcerans)のように毒素を産生し人に強い感染症をおこすものから、C.glutamicumのようにアミノ酸発酵に利用される菌まで幅広い菌種があります… 続きを読む>

成人に対するRSウイルス
ワクチンが承認されました

成人に対するRSウイルスワクチンが承認されました  60歳以上を対象としたRSウイルスワクチン「アレックスビー筋注用」の製造販売承認が認められました。国内初のRSウイルスによる感染症を予防する60歳以上の成人向けワクチンが誕生したのです。RSウイルス感染症は、秋から冬にかけて流行する鼻汁等の上気道炎症を初発とする風邪症候群にはじまり、時に重症化し、乳… 続きを読む>

慢性に経過するライム病とは

慢性に経過するライム病とは  体調不良で休養している「EXILE」のATSUSHIさんが9月27日、「ライム病」に罹っていることを明かしました。ATSUSHIさんは3月の会食後に不調を感じ、一酸化炭素中毒の疑いからくる体調不良で休養中でした。配信では後遺症として、めまい、吐き気、頭痛に悩まされ、メニエール病も誘発していたことを語っています。 ライム病… 続きを読む>

セレウス菌食中毒

セレウス菌食中毒  青森県八戸市保健所は9月23日、同市の駅弁製造会社「吉田屋」の弁当を食べた全国の人に嘔吐や下痢の症状が相次いだのは黄色ブドウ球菌とセレウス菌による食中毒だと断定し、同社を期限は決めない営業禁止処分としました。体調不良者のうち21都県の270人が食中毒だったとして、内訳も公表しました。 セレウス菌は土壌細菌の一種で、土、水中など自然… 続きを読む>

成人も感染する溶連菌感染症

成人も感染する溶連菌感染症  溶連菌とは、正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌で、α溶血とβ溶血を呈する 2 種類があり、後者でヒトに病原性を有するものは、A 群、B 群、C 群、G 群などです。溶連菌感染症の 90%以上が A 群によるものです。したがって、一般には A 群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌:GAS と略します)による感染症を溶連… 続きを読む>

コロナ抗原陰性、インフルエンザ抗原陰性

コロナ抗原陰性、インフルエンザ抗原陰性 発熱外来に多くの患者さんが来院されています。 厚生労働省ホームページより  新型コロナウイルス感染症は全数把握ではなくなったため定点医療機関からの集計で7月30日までのデータですが、6月末頃から少しづつ増加しています。8月24日現在、まだピークを越えたような実感はありません 厚… 続きを読む>

不思議の国のアリス症候群

不思議の国のアリス症候群  不思議の国のアリス症候群は、インパクトのある名称ですが、どんな病気なのでしょうか。 本疾患は脳の障害や異常にともなって起きる『変視』や『錯視』と呼ばれる見え方の異常が主な症状です。例えば、ものが大きく/小さく見える、自分の身体の大きさが変わる、周囲が大きく見えたり小さく見えたりする、自分の身体が変形したように見える、風船玉… 続きを読む>

ペルーでギランバレー症候群激増中

ペルーでギランバレー症候群激増中  南米ペルー政府は11日までに、筋力低下や感覚まひが起きる神経疾患ギラン・バレー症候群の発症が増加し死者も出ているとして、全土に保健衛生に関する90日間の緊急事態を宣言しました(2023年07月12日共同通信社) 。ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre syndrome (以下GBS))とは、キャンピロ… 続きを読む>